こんにちは。
舞岡駅より徒歩約2分、
お口の健康サポート「宮尾歯科医院」です。
皆さん”お歯黒”という言葉は聞いたことがありますか?
時代劇でチラッと見かけたり、浮世絵とかで描かれたりしております。
お歯黒は、長い歴史を経て明治初期まで続いた女性の習慣でした。
このお歯黒文化は、昔からのおしゃれとして紹介されていますが、
実はむし歯予防としての実績があることが調査でわかったのです。
他にもお歯黒をする意味があったそうです。
江戸時代においては、既婚者の証として浮気はしませんという
誓いの意味を持っていたという話です。今でいう結婚指輪みたいなものですね。
さて、そのお歯黒、塚やお墓から掘り起こされて出てきたお歯黒付きの歯には
ほとんど虫歯がなく、むし歯があった人でもお歯黒を途中から施した結果、
その虫歯が死ぬまで進行が停止していたことが判明しました。
お歯黒を塗布するのはかなりの手間がかかるようで、
毎朝の清掃と塗布の繰り返しのお陰もあり、むし歯を寄せ付けなかったと言われています。
そして、その塗布する材料もむし歯予防に一躍かっていたそうです。
その材料が植物性タンニンを主成分とする「ふし粉」で
歯のタンパク質作用してこれを固定し、細菌による溶解を防ぐ働きをしています。
それと酢酸第一鉄を主成分とする「かねみず」と呼ぶ溶液からなり、
お歯黒筆や楊枝で塗布を繰り返していたそうです。
このお歯黒は、歯の無機質および有機質の両面から歯質を強化し
かつ表面を幕で覆い歯を保護していました。
1970年(昭和45年)から使用されている「フッ化ジアミン銀製剤」は、
まさにお歯黒を元に開発された歯科用合着セメントにも応用されています。
お歯黒には虫歯の予防もありましたがそれを塗布するのに時間をかけ、
清掃と塗布を繰り返していたこともあることから、
歯磨きもちゃんとしていたと言うことになります。
毎日の歯磨きを意識して行いましょう。
お口の健康サポートは当院へお任せください!
宮尾歯科医院
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